骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症ってなに?

健康な骨の断面

健康な骨の断面

骨粗しょう症の骨の断面

骨粗しょう症の骨の断面

骨粗鬆症(骨粗しょう症)を知ることで大切なことは、まず骨の構造を知らなければなりません。
骨は外側の硬い皮質骨と内部の網目状の海綿骨で成り立っています。
そして、骨も新陳代謝しています。
常に新しく骨ができたり(増骨)溶けたり(破骨)しています。
成長期には破骨より増骨が大きいので骨は成長して大きくなります。
そして、やがて破骨と増骨のバランスが保たれて成長は止まり身体の維持をします。
しかし、加齢とともに増骨より破骨が大きくなり骨は痩せていきます。
このときに骨の無機質(カルシウム、リンなど)と有機質(コラーゲンなど)の比には大きな変化はなく、全体の骨量(骨密度)が減少した状態をいいます。
要するに骨のカルシウムもコラーゲンも両方とも減少します。また、間違ったダイエットを行うと、骨が痩せるといいますが、これも骨粗鬆症(骨粗しょう症)です。ただし骨が痩せるという表現は正確ではなく、まさに粗になる、つまり骨が細くなるだけではなく骨の中の海綿骨も減少してスカスカになる状態です。

骨の構造をビルディングに例えると…

骨の構造をビルディングに例えると…

骨粗しょう症の症状とは?

骨粗鬆症(骨粗しょう症)で骨の中がスカスカになった状態では、海綿骨を形成していたコラーゲンが失われて骨の構造が脆くなります。
つまり、細くて柔軟性のない柱だけで梁もない家が地震ですぐに壊れるようなものです。そしてその主な症状は腰痛、背部痛で、これは骨の一部が非常に小さな骨折(マイクロフラクチャー:微小骨折)を起こして痛みとなります。
またそれだけではなく、大腿部頸部(けいぶ)骨折(太ももの付け根の骨折)を起こしやすくなります。
特に高齢者では大腿部頸部骨折により、寝たきりになってしまうケースも少なくありません。
さらに若い人でも骨折しやすく、骨折したときの治りが悪くなります。

骨粗しょう症の主な原因とは?

カルシウムの摂取不足

カルシウムの摂取不足

何よりも大きな原因は必要な栄養素をしっかりと摂取していないことです。
カルシウムを代表としたマグネシウムやリンなどのミネラルをバランスよく摂取して骨のコラーゲンに沈着させて骨に蓄えがないことが原因です。
とはいっても現実には不足しがちなものです。
にもかかわらず、骨の形成に大切な20代半ばまでに不適切なダイエットをすると食物から摂取するカルシウムやビタミンやたんぱく質の摂取量が少ないために20歳代でも骨が脆くスカスカの状態になってしまう事もあるのです。

女性ホルモンの分泌低下

女性ホルモンの分泌低下

女性ホルモンの1つであるエストロゲンは破骨細胞を抑制する役割があります。閉経によってエストロゲンの分泌量が急に低下し、増骨より破骨が大きく進み、骨量が急激に減少してしまいます。
そのため閉経後の女性に骨粗鬆症(骨粗しょう症)が多いのです。また、不適切なダイエットをして生理不順になったり、あるいは止まってしまった時にもエストロゲンの分泌は減少してしまうので、骨粗鬆症(骨粗しょう症)になりやすい状態に陥ります。

運動不足

運動不足

1週間でも運動によって骨に負荷をかけないと骨量が減少し始めます。このことは重力のない宇宙に行った宇宙飛行士や宇宙動物実験でも証明されています。

骨粗しょう症の予防と改善の為に

基本的には食物から骨形成に必要な栄養素を摂取する事が第1の予防策です。
しかし何でもいいからカルシウムばかりを過剰に摂取しても効果はありません。
カルシウムにも種類があります。
現実に骨量や骨密度を測定して増加しているのもかかわらず、骨折する例が多くあります。
それは骨の内部構造が改善されていないからです。
骨はカルシウムでできており、そのカルシウムは骨のコラーゲンに吸収されて骨形成されます。
良質なカルシウムをマグネシウムやリンなどのミネラルをバランスよく摂取してコラーゲンに吸収させて発達した海綿骨を骨の内部に蓄え、骨構造のしっかりした骨量の最大値をいかに高く保つかが大切なのです。
これは先ほどのビルディングに例えたように、鉄筋がコラーゲンでセメントがカルシウムとすれば、鉄筋がなくセメントだけで固めてもすぐに折れて壊れてしまいます。
中に鉄筋が入っていることでしなりのある、壊れにくい丈夫な建物となります。
すなわち骨の内部にある海綿骨の基になるコラーゲンが育成されてそのコラーゲンにカルシウムが沈着してしっかりした構造の骨になります。

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